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世界初のGPUバイアスレンダラー、Redshiftの公式チュートリアル動画を視聴しました。3ds Max、Cinema 4D、Houdini、Maya、というCGソフトごとに動画が用意されており、わかりやすい内容になっていますが、提供言語は英語のみです。
Redshiftのウェブサイトは、Maxonに統合されました。YouTubeでRedshift公式が公開していたチュートリアル(本記事でレビューしているもの)は、Cineversityに移行しています。Redshift公式がYouTubeで公開していた動画は、プレイリストにまとめられています。
Table of Contents
Redshiftのデモ版とチュートリアルの対象者について
Redshiftは有料ソフト。ノードロック版が公式サイトでは500ドル、日本のショップでは約7万円で販売されています(2019年6月現在)。
Redshiftは、2021年8月30日以降、サブスクリプションのみとなりました。詳しくは、Maxon Japanのnoteをご覧ください。
無料のデモ版でもチュートリアルを行うだけなら問題はありません。ただしレンダリング結果にはウォーターマークが表示されます。
チュートリアルでは基本操作について触れられていて、いままでRedshiftを利用したことがない人や、あまり詳しくない人が対象といえるでしょう。
Maxonは2019年4月にRedshiftの買収を発表しており、将来的にはCinema 4Dに統合されると考えられるため、同ソフトの利用者はRedshiftを単体購入する必要が無くなるかもしれません。
最速でCinema 4D版Redshiftを習得したい人に最適な「Redshiftクルーズ」レビュー【AD】主要ソフト別に用意されているRedshiftの公式動画チュートリアル
Redshiftの公式チュートリアルはソフトごとに内容が異なります。3ds Maxはイントロダクションだけと、あまり力が入っていないようです。
YouTubeのRedshift公式チャンネルでは、動画チュートリアル以外の情報も提供されています。各ソフトごとのチュートリアルの内容は次のとおりです。(追記:冒頭の追記のとおり、Redshift公式チャンネルの動画は、Cineversityに移行しました。)
3ds Max
- Introduction
Cinema 4D
- Introduction
- Shading
- Lighting
- Bump And Normal Mapping
- Volume Lighting
- AOVs Part1
- AOVs Part2
- Particles
Houdini
- Introduction
- Lighting
- Tessellation and Displacement
- AOVs
- Sampling and Noise
Maya
- Introduction
- Shading
- Cameras Part 1 (Camera Types)
- Cameras Part 2 (Photographic Exposure)
- Cameras Part 3 (Bokeh)
- Cameras Part 4 (Lens Distortion)
- Proxies
- AOVs
- Volume Lighting
- Bump And Normal Mapping
- Compositing In Fusion
- Displacement
Redshiftの基本操作がわかるCinema 4D向けの公式動画チュートリアル
RedshiftのYouTube公式チャンネルでは、動画ごとにプロジェクトファイルが提供されており、チュートリアルを見ながらファイルに触れて操作方法を学びます。私はCinema 4Dのチュートリアルをすべて視聴しました。使用したRedshiftはデモ版です。
Windowsパソコンに搭載しているGPUはGTX1070tiで、それほどハイスペックではありませんが、Redshiftの速く、美しいリアルタイムプレビューが体感できました。
Cinema 4D向けのチュートリアルは合計で3時間近くありますが、基本的には様々な機能の初歩的な使い方の説明なので、内容としては難しくありません。
ただしParticlesの説明だけはチュートリアル動画どおりに操作しても同じようにならないところもありました。
私が使っているCinema 4DやRedshiftのバージョンが、チュートリアルとは異なっているからではないかと思われます。
Redshiftの公式動画チュートリアルは基本操作だけなら十分に学べる
Redshiftの公式動画チュートリアルは、Cinema 4DとMaya向けの情報量が多く、これらのソフトを使っている人なら基本操作を学べると思います。
しかしHoudini向けのチュートリアルは情報が限定的、3ds Maxに至ってはイントロダクションだけなので、公式動画チュートリアルだけでは物足りないかもしれません。
Redshift公式サイトでは動画チュートリアル以外に、次の各ソフト向けのマニュアルも公開しています。
- Maya
- 3ds Max
- Softimage
- Houdini
- Cinema 4D
- Katana
redshift3d Home – redshift3d – Redshift Documentation
マニュアルは文字が多く、見づらいのではと思われるかもしれませんが、Redshiftの公式オンラインマニュアルはキャプチャー画像が豊富で文字量は少なめになっていて、使いやすい印象です。
公式ではありませんが、Cinema 4D向けのプラグインやトレーニングなどを販売しているGreyscalegorillaが、同ソフト向けのRedshiftチュートリアルを販売しています。
本記事公開時はマテリアルやプラグインを単体購入できましたが、今後はすべてGreyscalegorilla Plus(サブスクリプション)に集約されます。
項目は公式チュートリアルと重なる部分もありますが、中身はこちらの方が詳しそうですね。
- Redshift Render Settings
- Volumes, VDBs, Fog
- Redshift Proxies, Rendertime Geometry
- Proper linear workflow
- Displacement map techniques
- AOVs and outputs
- and SO MUCH MORE
299ドルと少々お高めですが、動画は18時間もあり、シーンファイルやアセットも提供されることに加えて、Slackも用意されています。
将来的にCinema 4Dに統合される可能性が高いRedshiftを、いち早くきちんと学びたいという人は有料チュートリアルを購入して損はないかもしれません。こちらも英語のみなので、その点はご留意ください。
Redshiftそのものは前回のレビューで紹介したOctane Renderと同様に、フォトリアルな絵をリアルタイムプレビューできます。
Octane Renderは操作の簡単でそれほど設定を調整しなくてもリアルな絵作りができますが、逆にRedshiftは様々な設定を細かく調整可能です。
ということでRedshiftに興味がある人は、まずは無料のデモ版と公式チュートリアルで確認することをお勧めします。
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