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CGWORLD Online Tutorials「CINEMA 4DとAfter Effectsを使用したフォトリアルCG作成方法」を試してみました。
CINEMA 4DとAfter Effectsを使用したフォトリアルCG作成方法|CGWORLD Online Tutorials
Cinema 4D、OctaneRender、After Effectsの操作にそれほど慣れていない人でも理解しやすい丁寧な説明で、とても濃い内容になっています。
Table of Contents
チュートリアルの対象者と必要なソフト
チュートリアルで使用されるOctaneRenderは有料ソフトです。最初はデモ版を使いました。
デモ版はウォーターマークが表示されますが、チュートリアルの妨げになるような機能制限はなく、練習用としては問題ないかと思います。
チュートリアルの対象者と使用ソフトは次のとおりです。
対象者
初心者から中級者
使用ソフトウェア
- CINEMA 4D Broadcast R18
- After Effects CC(Ver12)
- OctaneRender
丁寧な説明で初心者でもCinema 4DやAfter Effectsを使ったフォトリアルCGの制作方法が学べる
チュートリアルの構成は次のとおりで、イントロは無料で視聴可能です。
イントロダクション【無料】 | CGWORLD Online Tutorials
- イントロダクション【無料】
- 基本的なモデリングとMoGraphの活用 枡パート(CINEMA 4D)
- 基本的なモデリング グラス・酒瓶パート(CINEMA 4D)
- After Effectsを使ったテクスチャ作成の概要
- テクスチャ作成1 水滴1パート(After Effects)
- テクスチャ作成2 水滴2パート(After Effects)
- テクスチャ作成3 グラスの模様パート(After Effects)
- テクスチャ作成4 枡の柄・酒瓶のラベルパート(After Effects)
- Octane Renderの概要
- マテリアル作成1 グラスパート(Octane Render)
- マテリアル作成2 枡パート(Octane Render)
- マテリアル作成3 酒瓶・背景パート(Octane Render)
- ライティング(Octane Render)
- レンダリング(Octane Render)
- コンポジット(After Effects)
ファイルもダウンロードできるので、実際にどのようにデータが作られているかを確認できます。なおデータは商用利用不可です。
Cinema 4D の基礎が学べるモデリングパート
モデリングするのは日本酒が注がれたグラス、升(ます)、酒瓶、それらの設置場所となる机など。
いずれも単純な形状なので難易度は高くありません。しかし私は長年、MODOを使っているのでCinema 4Dには慣れておらず、モーグラフを活用したモデリングなどは新鮮でした。
モデリングパートは、Cinema 4D初心者向けといえます。
After Effects を使ったテクスチャ作成
After EffectsにCinema 4D LiteがバンドルされていることをきっかけにCinema 4Dに興味を持つ人が多そうで、かつ講師の方も慣れているということでAfter Effectsを使ってテクスチャを作ることにしたそうです。
チュートリアル全体を素早くこなしたかったので、テクスチャ作成は説明だけをざっと見て、提供されたデータをそのまま使いました。
OctaneRenderの基本がわかるライティング、レンダリングパート
ライティングとレンダリングのパートではOctaneRenderが使用されますが、同ソフトをまったく使ったことがなかった私でもよくわかる丁寧な説明でした。
OctaneRenderはCinema 4D版の最適化がよくできており、Cinema 4Dユーザーには人気の高いレンダリングソフトです。
それほど設定をいじらずに簡単にフォトリアルCGが作れるといわれるOctaneRenderですが、最低限の基礎知識は必要。本チュートリアルでは、そのあたりがきちんと学べます。
最後はAfter Effectsを使ったコンポジット
要素別にレンダリングした画像は、最終的にAfter Effects上でコンポジット(合成)を行います。基本的な内容なので慣れている人には物足りないかもしれませんが、初級・中級ぐらいな人達には勉強になることが多そうです。
Cinema 4DでフォトリアルCGを作りたい人にとって最適なチュートリアル
次の画像は、チュートリアルを見ながら作成したもの(コンポジット前のCinema 4Dのレンダリング画像)。まずまずな感じにできたんじゃないでしょうか。
驚くのは、OctaneRenderが生み出すフォトリアルな絵。単純なコップ形状のオブジェクトにガラスの質感を設定し、HDRIを使うだけであっという間にフォトリアルな表現が可能。
それを最終レンダリングに近いレベルでプレビューしてグリグリ動かせるので、確認のために都度レンダリングする必要がなく、時間が節約できます。
まあ最近はそういうことができるソフトも増えていますが、フォトリアルなプレビューができるソフトをあまり使ったことがなかったので改めて驚きました。
CGWORLDのチュートリアルは、CG専門誌が提供しているということで流石の品質。Cinema 4DでフォトリアルなCGを作りたいという人にお勧めできる内容ですよ。
CINEMA 4DとAfter Effectsを使用したフォトリアルCG作成方法|CGWORLD Online Tutorials
[…] Redshiftそのものは前回のレビューで紹介したOctane Renderと同様に、フォトリアルな絵をリアルタイムプレビューできます。 […]