一組のキーボード&マウスで複数パソコンを操作する3つの方法

マウスとキーボード

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私はMacとWindowsを一組のワイヤレスキーボード&マウスで併用しています。現在はデュアルモニターで、各モニターにMacとWindowsを表示させていますが、少し前までは1つのモニターに2つのマシンを接続し、それらを切り替えていました。今回はそのような、一組のキーボード&マウスで複数パソコンを操作する3つの方法をお伝えします。

複数パソコン接続に対応したデバイスを使って操作する

最初にご紹介するのは、複数パソコン接続に対応したデバイスを使う方法。少し前まではこのやり方でした。私が使っているデバイスは、ロジクールのMX Keys for Mac、MX Master 3、EIZO ColorEdge CS2731です。

MX Keys for Mac(キーボード)には、1〜3までの切り替えキー、MX Master 3(マウス)裏側には3つの切り替えボタンがあり、いずれも3台までのデバイスを登録し、切り替えて利用可能。例えば双方のデバイスで、1番はMac、2番はWindowsに設定しておけば、それぞれのボタン(またはキー)を押したときに各パソコンを操作できます。

MX Keys for Mac
MX Keys for Macは、ファンクションキーに3つのデバイスを切り替えて使うためのキーを割り当てている
MX Master 3
MX Master 3は裏側の切り替えボタンで最大3つのデバイスを切り替えて使える

またEIZO ColorEdge CS2731は、HDMI、USB-Cなどで接続したデバイスを正面のタッチボタンで切り替えられます。私はMacはUSB-C、WindowsはDisplay Portにそれぞれ接続し、切り替えて使っていました。ロジクールには他にも同様の機能を搭載したキーボードやマウスがありますし、このような機能を持ったモニターもCS2731 だけではありません。

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Synergy(ソフトウェア)を使って複数パソコンを操作する方法

ソフトウェアを使って1組のキーボード&マウスで複数パソコンを操作する方法もあります。私が使っている Synergy は、Mac、Windows、Linux、Raspberry Piに対応。

現在はデュアルモニターで各モニターにそれぞれMacとWindowsを接続して使っています。各パソコンにSynergyをインストールし、どちらかを親として設定。親側には、子のローカルIPアドレスを入力します。設定に問題が無ければ、各パソコンで立ち上げたSynergyが通信し、接続開始。異なるパソコンが接続された2つの画面をマウスカーソルが行ったり来たりできるようになります。Windows側でコピーしたテキストを、Mac側でペーストすることも可能。

設定を行うと、次回起動時からは自動接続。現在の運用ではMac(左画面)がメインで、CGソフトを触りたいときはWindowsを起動。Windowsが非常に重い状態になったりすると接続できなくなることもありますが、普通に動いているときは問題ありません。

モニターアーム
Synergyを使って、Mac(左)とWindowsを一組のキーボード&マウスで操作
モニターアーム モニターアームで自由にモニターを動かして机を広く使おう

KVMスイッチ(= CPU切替器、PC切替器)を使って複数パソコンを操作する

過去に使ったことがある方法として、KVMスイッチがあります。ウィキペディアの説明がわかりやすいです。

KVMスイッチ(英: KVM switch)は、ユーザーが複数のコンピュータを1組のキーボード、ディスプレイ、マウスから操作するためのハードウェアである。CPU切替器PC切替器という名称も用いられる。”KVM” は Keyboard, Video (Visual unit), Mouse の略。複数のコンピュータがKVMに接続されているが、同時に操作できるコンピュータの数は限定されている。

KVMスイッチ | Wikipedia

具体的にはKVMスイッチにキーボード、マウス、モニター、複数パソコンを有線接続し、接続したパソコンを切り替えて使うというもの。ウィキペディアによると、機器によっては512台ものパソコンを接続できるそうです。そのようなプロ用途にも応えられるところが、先にご紹介した方法との大きな違い。

ちなみにKVMスイッチ搭載モニターもあります。これからモニターを買うという人で気になる場合は、選択肢に入れてもよいかもしれません。

複数パソコンを1組のキーボード&マウスで操作できるのは快適

数年に一度パソコンを乗り換え、古いマシンが増えていくというのはCG歴が長い人ならあるあるなはず。予備機にもなるので、複数パソコンがあっても困ることはないでしょう(台数にもよるけど笑)。古いマシンをレンダリング用に使う場合、今回紹介したような方法を使うと複数パソコンを効率よく管理できるんじゃないでしょうか。

ワイヤレス接続の場合、何らかの原因で接続が切れてしまいストレスを感じることがありますが、KVMスイッチは有線接続なので、機器が故障しない限りは接続断は発生しないと思います。プロなら黙って有線接続?なのかもしれませんが、私は机の上を少しでもすっきりさせたいのでワイヤレス派です(笑)