ロジクールのマウス MX Master 3 を分解・清掃した

MX Master 3

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ロジクールのフラッグシップモデルのマウス MX Master 3 を分解・清掃したので、その方法や必要なものなどをまとめました。

丸3年使っているMX Master 3の内部清掃を思い立つ

2021年10月、本記事執筆時点でちょうど3年前にロジクールの MX Master 3 というお高いマウスを購入。それまで使っていたマウスよりも大きく、指先がマウスの先端まで届かないことに最初は違和感があったものの、徐々に慣れて現在は快適に使っています。

ホイールマウスの宿命ですが、ホイールの隙間からはマウスの内部に少しずつ埃が入っていきます。これは構造上どうしようもありません。3年も使うとそろそろマウス内は残念な感じになっていることでしょう。清掃するためには裏側のネジを外す必要がありますが、露出しているネジは1本だけ。それだけ外してもマウスをばらすことはできません。

調べたところ、マウスのソールを剥がしたところに何本もネジがあるらしい。剥がしたソールは再利用できない感じがしますが、サードパーティから替えが販売されているとわかり、ならば問題なかろうとマウスを分解・清掃することにしました。一応、書いておきますが分解によって製品が壊れたり、傷付いたりする恐れもあるので実際にやってみる人は自己責任でお願いします。

ソールを剥がして MX Master 3 を分解

私が選んだ MX Master 3 のソールはKWmobileなる会社の商品。ポップなデザインの袋に入っていました。

替えの品が届いたので早速ソールを剥がします。接着剤が強力で表面だけが取れたため、下の部分は爪を立てて剥がしました。

ソールの下から5つのネジが現れました。これらはすべてプラスネジですが、とても小さいので精密ドライバーが必要。Amazonで探してみたらかっこいいのがありました。必要ないんだけど欲しくなっちゃうな…

最初から露出していたネジはトルクス(T4)になっていて、分解するなというメーカー側の意思表示を感じます。メーカーが認めてないからソールも純正品がないのかな。でも中にほこりが溜まっちゃうんだからばらすことは避けられません。

ネジを外したあともマウスの上下が自然に外れるようなことはなく、軽く握って継ぎ目の部分を外そうと試みたところうまいこと開けました。がっちりとはまった爪などがあると折れてしまいそうですが、そのようなものはありません。なのに継ぎ目がきちんと密着していて、精度の高さが感じられました。マウスの上下はバッテリーケーブルと思われるものでつながっており、これを勢いで切ってしまわないよう注意が必要です。

ちなみに機械を分解するときのちょっとしたチップスですが、外したネジは取り付けられていた位置と同じように置いておくと組み直すときに迷いがなく、間違いも起こらない(似たように見えて実は少し長さが違うとかありがち)のでお勧め。

マウス内部にたまった埃を綿棒とブロアーで除去

ご開帳したマウス内部は、特にホイール上部を中心にこんもりと埃がたまっていました。大きな塊は綿棒で絡め取り、その後は全体をブロアーで吹きましたが結構、埃が飛びました。まあ3年も使うとこれぐらいは溜まりますよね。

MX Master 3 を組み直すときに難しかったところ

分解・清掃は滞り無く終わり、あとは組み直すだけ。でしたが… 中々うまく組めません。一箇所だけうまくはまらないのです。それがマウス右側の前方部分。

上部にはホイールの出っ張りがあり、また左側は特殊な形状をしているので最初はそちらをうまくはめ込むことに捕らわれていました。しかし何度もやり直すうちに、うまくはまらない部分を最優先しなくてはいけないと悟り、そちらを先に組むよう心がけたところ組み付けに成功し、一安心。ちょっと焦った。

ソールを取り替えて、すり減っていたことを実感

組み直した MX Master 3 に新しいソールを貼り付け。ソールをつまんだときに感じたのは、その厚み。3年間、ほぼ毎日机の上を動かしていたのだから、ソールもすり減りますよね。精度も滑りもよく、よい商品でした。

MX Master 3 は高いけど、長く使えてよい

MX Master 3 の購入時価格は13,500円。後継の MX Master 3S のAmazon価格は現在16,000円前後。とても高額なわけですが、使用感は3年経っても変わらず、機能も充実。今回のように分解・清掃するぞとなったときにもサードパーティがソールを販売してくれているのでメンテもできます(自己責任で)。

ちなみに以前、同じくロジクールの1,000円台のマウスを購入して妻が使っていましたが、1年ちょっとぐらいで壊れてしまいました。あまりに安いものは駄目だなと痛感し、3,500円ぐらいのマウスに買い換えてから3年近く経ちますが問題なく使えています。

高額だけど製品としての完成が高く、サードパーティも充実しているという点はAppleなどにも通じるところで、満足度高く、長く使えてよいのではないかと思います。MX Master 3 はUSB-Cケーブルで充電可能で、有線接続したまま使うこともできるので、充電待ちで使えなくなることもありません。また何年後かに掃除するときまで元気で活躍して欲しいです。