C3D NEWS vol.39: CGの世界にも起こりうるリープフロッグ

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こんにちは、いわいです。今週のトップニュースは、モジョンさんがツイートされていたCapCutというアプリを取り上げてみました。従来はAEでないとできなかったことも、簡単にできてしまうようです(品質はさておき)。他にはCGや映像のチップスなどを取り上げています〜

簡単エフェクトアプリに感じるCG界におけるリープフロッグの可能性

モジョンさんが連投していたCapCutというアプリ、従来はAfter Effectsを使って作っていたような映像が簡単にできてしまうそうです。もちろん加工の自由度や精度などは本格的な映像編集ソフトの方が上回るわけですが、似たようなことがアプリでタップしていくだけでできてしまうのには驚きますよね。

「リープフロッグ(Leap Frog)」という言葉を聞いたことはありますか?直訳すれば「蛙飛び」ですが、後進国と考えられていた国が急速に発展して先進国を追い抜いてしまうような現象を指す用語としても使われています。事例としてわかりやすいのが中国で、GDPでは日本を抜いて世界第二位になりました。

近年、CGの世界ではBlenderが爆発的に広がった結果、ネット上での情報量も増え、10代のクリエイターが驚異的にレベルの高い映像を作ることが珍しくなくなってきました。これって本当にこの3〜4年ぐらいの話ですよね。作り方そのものは変わっていないにせよ、世界各国で多くの10代がプロ並みのCG映像を作るということ自体が10年ほど前には考えられなかったことで、大きな飛躍といえると思います。

CapCutのようなアプリは他にもあるでしょうし、今後は品質も上がっていくでしょう。重い処理はクラウドに任せて、タブレットとアプリで本格的なCGを作るのが常識になるのは、ありえないことでは無い気がします。

CapCut - 動画編集アプリ

CapCut – 動画編集アプリ

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レンダリング負荷の高いボリュームを素早くレンダーする方法

田崎さんが、負荷の高いボリュームを素早くレンダーする方法を投稿されていました。なるほど別々にレンダーして合成すればよいのですね〜。

アセットの効果的な使い方

いまは高品質なアセットがあふれているので、それを使わない手はありません。入手したものをそのまま使うだけだと、わかる人にはわかってしまうかもしれませんが、既存のアセットにちょっと手を加えるだけでそのような感じを無くせます。

キャラクターモデリングは既存の人体モデルを整形して使うというプロのお話を聞いたことがありますが、確かにかなりの時短になりそうですし、最終的にオリジナルの形にしてしまうのなら全然ありですね。

巨人を実写合成する方法

エドワードさんが、AEで巨人を合成する方法をYouTubeを公開しています。作ってみたいと思わされる題材選びがよいですね。エドワードさんのYouTubeでは、他にも様々なチップスを公開されています。すてき。

YouTubeも人気のサンゼさん初のAE本が予約受付中

オフラインエディターとして業界の一線で活躍しつつ、YouTubeも人気のサンゼさんの初の著書「動画でわかるAfter Effects教室」が現在予約受付中です。プロであるサンゼさんが1年かけて手がけられた渾身の一冊なので、趣味に仕事にAfter Effectsを使われている方は要チェックです。

スペースラボが家具やインテリア雑貨の3Dデータ共有サイトをオープン

スペースラボが「3D STOCK」という家具やインテリアの3Dデータ共有サイトをオープンしました。データは個別販売の他、有料プランも用意されています。オープンに際して、パース制作の技術を競うコンペも開催中。豪華特典があるので、興味のある方はCGWORLDの記事をご覧ください。

あとがき

ワンコ先生

CapCut、アプリでAE並みのことができてしまうのすごいですね。CGの世界は過去10年を振り返ってみても劇的に変わっていますが、次の10年はどのように進化していくんでしょうか。ハードウェアの進化はCPU性能が伸びなくなって頭打ちかな〜と思っていたら、GPUが台頭。しかしGPUは性能向上にともなってサイズも消費電力も価格も上がっていくし、こちらも厳しくなってきたと思ったら、Apple Siliconのようなサイズも消費電力も小さいのに超高性能というパソコンの進化を数年先取りしたようなものが出てきました。次の10年でどうなるのか、さっぱりわかりません(笑)