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2018年2回目のC3D勉強会は「クリエイターのための道具としての英語講座」をテーマに開催。
翌日に同じく名古屋でCinema 4D勉強会が開催されることもあり、合わせて参加という方も多くいらっしゃいました。
Table of Contents
午前中は恒例の全員自己紹介から
全員参加型のC3D勉強会では、1人でも初参加の人がいる場合は全員が自己紹介を行います。
最近は続けて参加してくれる常連の人達も増えてきましたが、初めて参加される方も多く、ほぼ毎回自己紹介タイムがある感じです。
今回も会社員、フリーランス、学生という様々な顔ぶれで、職種もCGクリエイター、社内デザイナー、ゲームクリエイター、VJ、映像クリエイターなど、多岐に渡りました。
午前中は自己紹介タイムが終わった後で、CGなんでも相談会的なお話に。
英語講座の事前アンケートで、Blender初心者向けの情報を求める質問があり、そこから様々なお話になりました。
私から提供したのは、少し前に見つけたBlender初心者向けの英語記事を、日本のBlenderコミュニティの方が翻訳した情報。これからBlenderを始める、または始めたばかりという人達には最適な情報ではないかと思います。
参考 Blender初心者が知っておくべきこと(日本語訳)まんださんち
その他、フォトリアルCGのテクスチャについての質問に対しては、違和感が出てしまうので基本的には手描きはしない、実写素材を使うといった回答。
フォトリアルを得意とする人達からの回答は、初心者にとってとても参考になったのではないかと思います。
午後からは道具としての英語講座
午後からは「クリエイターのための道具としての英語講座」と題して、C3D主催の私(@iwai)がお話をしました。
通常、C3Dは登壇者なしで1つのテーマに対して皆で話すため、今回はちょっと特別です。
一般的に英語を教えるような人達は、資格試験で高得点を取っていたり、海外に長年住んでいたりということが多いと思います。
しかし、とても頭がよい人や豊富な海外経験を持っている人が先生の場合、初心者がそのレベルに到達できるとは思えないんじゃないでしょうか。
私はそれほど英語力が高いわけではありませんがクリエイターとして英語は活用できていて、この程度のレベルであれば、自分でもいけると誰もが感じてくれるのではないかと。
そしてTwitterでそんな話を聞いてみたいというコメントを何人かの人達からいただき、英語講座をやってみることに。
ということで、今回の英語講座は次のとおり、初心者向けのお話でした。
- 英語初心者
- 使える英語の学習法を知りたい
- 趣味や仕事に英語を活用したい
私の能力・経験は次のとおりでございます。
- 学力が高いわけではない
- 留学や海外居住経験はない(海外旅行・出張は9回)
- 資格試験の点数もそれほど高くない(10年以上前、TOEIC 635点)
留学や海外居住の経験なしで、なぜ英語が話せるのかと聞かれることがありますが、そこまで高いレベルでなければ、中学レベルの語彙力でも大丈夫ってことです。
英語が少し使えると情報量が格段に増える
主要なCGソフトは、すべて海外製。情報は英語で入ってくるし、英語圏のコミュニティには複数の国の人達がいて、情報の質も量も違います(当然、誤った情報も含まれます)。
英語のチュートリアルを日本語化して欲しいという声は未だに聞かれますが、自分が英語を使えるようになる方が待っているよりも早いです。
苦手意識を持っている人も多いかもしれませんが、興味を持って地道に取り組んでいけば、必ず道は開けます。
英語は中学レベルの語彙力で大丈夫
英語は中学レベルの語彙力でも大丈夫です。中学生が覚えるべきとされる単語の数は少なくはありませんが、高校生以上の人達であれば、1つも知らないということはないでしょう。
苦手と思っている人であっても、数百ぐらいの単語や熟語は知っているのではないのかなと。つづりを忘れているものもあるかもしれませんが、1〜100までの数字とか、季節とか、車や橋など一般的な名詞や、簡単な動詞など、すでに知っていることも多いはず。
例えば次の動画は少し早口ですが大したことは話していません。
以下、冒頭部分の書き起こしです。(間違いがあったら、ごめんなさい)
[opening]Hey what’s up everybody, Chad here from Greyscalegorilla and these are my first impressions for the new node-based material editor in R20.
So R20 has just been announced and with it tons of new features. In this video I’m gonna give you my first impressions on the new node-based material editor give you a quick tour and show you some my favorite things. Let’s jump in.
First and foremost I think to get this out of the way. The number one question that everybody’s gonna asking me is… will it work with third-party rendering, will it work with Octane or Arnold, Redshift yada yada.
NOT right now. I’ve been told that…
赤色の部分は、人、団体、機能の名称などの名詞。単語自体もよく見れば難しいものではありません。
英語で発信されているCGクリエイター向けの情報は、大体この程度です。
リスニングには慣れが必要ですが、読むだけなら、それほど難しいものではないはず。この内容で、わからない単語が多すぎるということであれば、中学レベルの単語力を身に付ける必要があります。
語彙力があっても、読み書きや会話に活用するためには慣れがいりますが、逆にいえば、ある程度の基礎力さえ身に付ければ「道具としての英語」は使えるのです。
英語のリスニングに役立つ学習方法
英語のリスニングに役立つのは、Appleの製品説明動画。ゆっくりと聞き取りやすい話し方をしてくれます。もちろんApple以外の動画を練習に使っても大丈夫です。
YouTube動画の画面右下にある字幕ボタンを押すと、自動で話している内容の字幕が表示されるので、いま何を言ったかわからないというときに活用します。ただし、間違えもあるので参考程度に。
最初は字幕なしで聞き、動画を止めながら聞いた内容を書き起こします(ディクテーションという学習方法です)。
次に字幕を見ながら聞き、自分が聞き取れなかった単語を確認。
単語そのものを知っていても、発音がわからないということは多いのではないでしょうか。
この練習を繰り返すことで、単語と音の情報が関連付けられ、徐々に聞き取れるようになります。
英語の学習や習慣化に役立つアプリ、サービス、書籍など
英語学習に役立つアプリやサービス、書籍などを、ざっと紹介していきます。
mikan|ゲーム感覚で単語を覚えられるアプリ
mikanは、10問区切りで英単語の4択問題を行うというシンプルなアプリ。iPhone、Android版があります。
ゲーム感覚なので、とても気軽にできるところがお勧め。
HiNative|世界中の人達と言葉について教えあう
HiNativeは、語学学習したい人達が相互に教えあうアプリ(サービス)。英語を母語とする人に言い方を聞いたり、表現が自然かどうかを確認したりという感じです。
flamingo|英語を教える人と学ぶ人のマッチングサービス
flamingoは、英語を教える人と学ぶ人をつなぐサービス。英会話をしたい人が、先生として登録している人を探し、直接会ってお話をします。
先生の顔、名前、場所や金額などは、アプリやウェブサイトで確認可能です。
一億人の英文法|お勧めの文法書
文法学習のための本を一冊だけ選ぶとしたら、「一億人の英文法」になります。本記事執筆時点で、Amazonベストセラー1位です。
今日のタメ口英語
使える英語の表現が多く紹介されているのが「今日のタメ口英語」です。英語に興味のある人なら、読み物として楽しめます。
英語を活用するために必要なのは好奇心と習慣化
どれだけ素晴らしい学習方法を知ったとしても、続けなければ上達しませんが、それが一番難しいところですよね。
そういう意味で最終的には「やる気」という精神論のような話になってしまうのですが。
「英語を学習しなきゃ」ではなく「このチュートリアルの内容を英語で読める(聞ける)ようになりたい」「海外のクリエイターと話したい(チャットしたい)」というように、英語学習そのものを目的にせず、何かをするために道具としての英語を活用したいと考えるのがよいのではないかと思います。
そうすれば、例えばチュートリアルの英語を完全に理解できなくても、そのチュートリアルどおりのものが作れればよかったり、下手でも海外のクリエイターとやりとりできれば、目的達成です。
それを繰り返していくうちに英語に慣れ親しむことができるようになると思います。
習慣化のために記録するというのも1つの方法です。STREAKS(iOSのみ)やStudyplus(アプリとウェブサイト)のような便利なアプリやサービスを活用してみてもよいでしょう。
次回のC3D勉強会は年末に開催予定
次回のC3D勉強会は、年末に忘年会を兼ねて開催予定です。今回は英語講座という、CGとは直接関係しないお話になってしまいましたが、次回はまたCGドップリなお話ができればと思っています。
勉強会の開催情報は、本サイトやTwitterでお知らせしますので、お見逃しなく〜!
[…] そうそう、個人的なことですけど、C3D勉強会、「クリエイターのための道具としての英語講座」で「Blender初心者が知っておくべきこと」を取り上げてもらいました。ありがとうございます。 […]