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ProcreateがiPad向けのアニメーションアプリ、Procreate Dreamsを発表しました。発売は2023年11月22日(米国時間)。iPadならではの直感的な操作ができ、手描きアニメーション制作だけでなく、動画への描き込みなども可能。価格は19.99USD(約3,000円)の買い切りです。
iPad 専用アニメーションアプリ Procreate Dreamsの特徴
ProcreateはiPad向けのイラスト作成アプリとして歴史が長く、多くのクリエイターに支持されています。Procreateではイラスト制作の模様をタイムラプス録画できたり、簡単なアニメーションを作成できたりしますが、Procreate Dreamsではより本格的な2Dアニメーションが制作可能です。現時点では、3Dには対応していません。
Procreateの公式サイトに掲載されている、Procreate Dreamsの特徴は次のとおり。
- iPadならではの直感的なタッチ操作(タイムラインをフリックで非表示など)
- Procreateとの連携(Procreateのブラシやファイル形式に対応)
- 動画(4KのProRes対応)や音声の取り込み・編集が可能
- リアルタイムのレンダリング(動画を編集後、すぐに再生)
- オニオンスキン
- 文字のアニメーション
- カスタムフォントの読み込み
- iCloud同期をサポートし、バックアップにも対応
- 価格は19.99 USDの買い切り
- 11月22日に発売(米国時間)
箇条書きされても中々、頭に入ってこないかもですがデモを見るとシンプルなインターフェイスで直感的な気持ちよい操作感を実現していることがわかります。
クリエイティブ系のソフトはサブスクが当たり前のようになっていますが、買い切りで約3,000円というのは非常に良心的。最新のiPad ProならMacと同じMチップを搭載し大変高性能なので、反応もよさそうです。
本格的なアニメ制作ソフトは他にもあるが操作性や今後に期待
2Dアニメ制作ソフトに関して詳しくはありませんが、すぐに思い浮かぶのがクリスタ(CLIP STUDIO PAINT)。イラストや漫画の制作ソフトとして有名ですが、アニメ制作にも対応しているようです。メインが静止画で動画にも対応という点はProcreateにも似ていますが、見た目も機能もシンプルなProcreateに対して、クリスタは機能が豊富。
クリスタは、Windows、Mac、Android、iOSにも対応しており、クラウド経由で同期も可能。料金プランもサブスクは100円〜、買い切りも5,000円〜と非常に良心的(安く感じるのは3DCGソフトの価格に慣れているからかも)。公式サイトの情報によるとユーザーが3000万人もいるそうで、あらゆる要望に応えているのかなと。
Blenderには手描き表現ができるグリースペンシルという強力な機能があり、元々が3DCGソフトなので3Dとの連携も可能。また合成機能もあるので実写との組み合わせも得意。モーショングラフィックスや実写合成という点では、After Effectsのような非常に歴史が長く、業界標準として利用されているソフトもあります。
このように考えるとProcreate Dreamsは中途半端な感じがするかもしれませんが、ベースとなっているProcreate は生まれも育ちもiPadなだけあって、iPadへの最適化は間違いなく一番だと思います。パソコンがメインのソフトと比べると機能的にはどうしても限られてくるけど、その分、気持ちよく使えそう。愛用しているProcreateは、シンプルでささっと紙にメモするような感覚で使ってます。
Procreate Dreamsは、複数人体制で手分けをしてクオリティを高めるような設計ではなく、個人や小規模での制作を見据えている感じもするし、今後はユーザーの要望に応えて進化もしていくと思われるので大いに期待しています。楽しみ。