記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
2023年10月31日、M3チップ搭載のMacが発表されました。M3 MacBook Proは新色ブラックも加わり魅力的だけど、円安の影響もあって日本ではかなり高額。性能的には最新のM3だけど、コスパ的にはM2 Pro Mac miniかも。
Table of Contents
1ドル150円の円安だとM3 MacBook Proは超高額に
M3 Pro/Max 搭載 MacBook Pro の少し盛った構成のアメリカでの価格が次の通り。
- M3 Pro MacBook Pro(12コアCPU、18コアGPU、36GBメモリ、2TB SSD)3199ドル
- M3 Max MacBook Pro(14コアCPU、30コアGPU、96GBメモリ、2TB SSD)4399ドル
いずれも最高スペックではなく、標準よりもメモリとストレージを少し増やした感じ。これが1ドル110円ならProは351,890円、Maxは483,890円。これぐらいなら手が届きそうという価格感。
しかし1ドル150円になるとProが479,850円、Maxが659,850円。実際に日本のAppleで見積もると、Maxの方は70万円超え。円安エグすぎるわ… と、ここで魅力を感じるのがM2 Pro のコスパの良さです。
M2 Proは、M1 Maxをシングル/マルチコア双方で上回る性能
M2 Maxよりも安価だけど、性能が劣る下位グレードのM2 Proにはまったく興味がなかったのですが、Macworldに掲載されているベンチマーク(Apple Silicon Geekbench)で、M2 Proの性能がマルチコア、シングルコアともにM1 Maxを上回っているのを見て少し考えを改めました。
GPUコア数だけを見るとM1 Max上位モデルが32コア、M2 Pro上位モデルは19コアとなっていますが、Apple Siliconの場合はGPUコア数が多ければよいというものでは無いみたい。ちなみにM1 MaxのGPU性能はRadeon Pro 5700 XT(RTX2060程度らしい)の2.6倍ぐらいのようです(下記ツイートでは、RTX3070並みっぽいといってますが誤りです。)。ってことは、M1 MaxはRTX3000番台ぐらい(3070ぐらい?)の性能はあるかも。
Cinema 4D版RedshiftのGPUパフォーマンス。Radeon Pro 5700がRTX3700並みっぽいので、その2.6倍ならかなりよね。価格はM1 Maxで2.2倍がコスパよさそう。 pic.twitter.com/TaBhyLfmnz
— C3D | 中部のCG・映像勉強会 (@chubu3D) March 8, 2022
Apple Silicon Mシリーズチップには、Ultra、Max、Pro などというわかりやすい区分があるものの、ベンチマークの結果からはM1とM2のように異なる世代で比較すると、ProがMaxを超えることがあるとわかりました。ではM2 Pro を搭載するMacの中でもっともコスパがよい機種は何か。それはMac miniです。
価格が抑えられている M2 Pro Mac mini はかなりコスパがよい
M2 Pro Mac mini は、最小スペックで18万円台から購入でき、メモリを32GB、SSDを2TBにカスタマイズした場合でも324,800円と、1ドル110円時代を感じさせるお手頃価格。サイズも小さく、M2 ProならThunderboltポートも4つ。
来年(2024年)にはM3 Pro搭載のMac miniも発売されるだろうけど、同等の価格帯に据え置かれるかどうかはわかりません。コスパ最高のM2 Pro Mac miniをいまのうちに入手してしまう方がよいのか悩む…
性能ならM3 Maxだけど、円安による価格高騰が辛い
まあでも、なんだかんだいっても性能は最新モデルが一番よいわけで、Cinema 4Dのシーンレンダリング速度はM3 Max MacBook ProはM1 Maxの2.5倍、M2 Maxとの比較でも2倍になるとのこと。このあたりはハードとソフト双方の開発者による最適化によって結果が大きく変わりそうなので、特にCinema 4Dの場合は一般的なベンチマーク結果よりも良好な結果が期待できそう。と考えると現行よりも価格が上がったとしても、MacBook Proよりは安いMac miniやMac Studioは狙い目かな?
まあドル円のレートが110円台だったら迷いなくM3 Macを選んぶんですけどね!円安め…