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こんにちは、いわいです。今週のトップニュースは、モジョンさんがツイートされていたCapCutというアプリを取り上げてみました。従来はAEでないとできなかったことも、簡単にできてしまうようです(品質はさておき)。他にはCGや映像のチップスなどを取り上げています〜
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簡単エフェクトアプリに感じるCG界におけるリープフロッグの可能性
モジョンさんが連投していたCapCutというアプリ、従来はAfter Effectsを使って作っていたような映像が簡単にできてしまうそうです。もちろん加工の自由度や精度などは本格的な映像編集ソフトの方が上回るわけですが、似たようなことがアプリでタップしていくだけでできてしまうのには驚きますよね。
「リープフロッグ(Leap Frog)」という言葉を聞いたことはありますか?直訳すれば「蛙飛び」ですが、後進国と考えられていた国が急速に発展して先進国を追い抜いてしまうような現象を指す用語としても使われています。事例としてわかりやすいのが中国で、GDPでは日本を抜いて世界第二位になりました。
近年、CGの世界ではBlenderが爆発的に広がった結果、ネット上での情報量も増え、10代のクリエイターが驚異的にレベルの高い映像を作ることが珍しくなくなってきました。これって本当にこの3〜4年ぐらいの話ですよね。作り方そのものは変わっていないにせよ、世界各国で多くの10代がプロ並みのCG映像を作るということ自体が10年ほど前には考えられなかったことで、大きな飛躍といえると思います。
CapCutのようなアプリは他にもあるでしょうし、今後は品質も上がっていくでしょう。重い処理はクラウドに任せて、タブレットとアプリで本格的なCGを作るのが常識になるのは、ありえないことでは無い気がします。
Aeでやるとそれなりに手間のかかるパララックス表現も、CapCutだと「3D Zoom Pro」というエフェクトを1クリックするだけで自動的に作ってしまう…まじかー pic.twitter.com/winypcUiiD
— モジョン (@mojon1) September 22, 2021
CapCut – 動画編集アプリ
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レンダリング負荷の高いボリュームを素早くレンダーする方法
田崎さんが、負荷の高いボリュームを素早くレンダーする方法を投稿されていました。なるほど別々にレンダーして合成すればよいのですね〜。
ちなみに空気感を出すのに効果的なのがボリュームですが一緒にレンダーするととても重いですよね。そこでお勧めなのがボリューム以外をホールドアウトして分けてレンダーすることです。レンダーがかなり早くなり後から濃度の調整もできます。今回もスモークとレイを別々にレンダーして後で合成してます pic.twitter.com/tlgEYgymh4
— Yota Tasaki/田崎陽太 (@tasaki_yota) September 22, 2021
アセットの効果的な使い方
いまは高品質なアセットがあふれているので、それを使わない手はありません。入手したものをそのまま使うだけだと、わかる人にはわかってしまうかもしれませんが、既存のアセットにちょっと手を加えるだけでそのような感じを無くせます。
キャラクターモデリングは既存の人体モデルを整形して使うというプロのお話を聞いたことがありますが、確かにかなりの時短になりそうですし、最終的にオリジナルの形にしてしまうのなら全然ありですね。
ゴミ袋に関してはmegascansから改良して使用してる。透明の袋のマテリアル作って、中に適当に写真貼ったローポリ作って入れてそれっぽくした。このあとスカルプトで袋のカタチ変えて配置。 pic.twitter.com/XbxA3KtRdS
— Hirokazu Yokohara (@Yokohara_h) September 21, 2021
巨人を実写合成する方法
エドワードさんが、AEで巨人を合成する方法をYouTubeを公開しています。作ってみたいと思わされる題材選びがよいですね。エドワードさんのYouTubeでは、他にも様々なチップスを公開されています。すてき。
今回は巨人を実写合成する手法を解説しました!
— エドワード (@functiontales) September 20, 2021
異なる2つの空間を一つに統合するための準備と、縮尺の換算法を解説しています。
前回にも増して複雑ですので、頭の中だけで考えずに机の上などで実際に撮影検証してみてください!!#AfterEffects #アフターエフェクトhttps://t.co/h2XUBcLhxF pic.twitter.com/tG48BX6Q3l
YouTubeも人気のサンゼさん初のAE本が予約受付中
オフラインエディターとして業界の一線で活躍しつつ、YouTubeも人気のサンゼさんの初の著書「動画でわかるAfter Effects教室」が現在予約受付中です。プロであるサンゼさんが1年かけて手がけられた渾身の一冊なので、趣味に仕事にAfter Effectsを使われている方は要チェックです。
本日からサンゼの著書
— サンゼ (@SANZE_motion) September 23, 2021
『一気にビギナー卒業! 動画でわかるAfter Effects教室』の予約スタート!
まる一年かけて作成した集大成!
動画で知識を広げて、書籍で深堀りしていく本です!
▼ご予約https://t.co/SsZ0fdeAAE
▼書籍の詳細https://t.co/QBLdxOoR7o#サンゼAE pic.twitter.com/1VQK4vxdP4
スペースラボが家具やインテリア雑貨の3Dデータ共有サイトをオープン
スペースラボが「3D STOCK」という家具やインテリアの3Dデータ共有サイトをオープンしました。データは個別販売の他、有料プランも用意されています。オープンに際して、パース制作の技術を競うコンペも開催中。豪華特典があるので、興味のある方はCGWORLDの記事をご覧ください。
家具やインテリア雑貨の高品質な3Dデータの共有サイト「3D STOCK」グランドオープン(スペースラボ) | ニュース | https://t.co/4TnzdA0Pkt https://t.co/Agg6V3rygB
— C3D | 中部のCG・映像勉強会 (@chubu3D) September 23, 2021
あとがき
CapCut、アプリでAE並みのことができてしまうのすごいですね。CGの世界は過去10年を振り返ってみても劇的に変わっていますが、次の10年はどのように進化していくんでしょうか。ハードウェアの進化はCPU性能が伸びなくなって頭打ちかな〜と思っていたら、GPUが台頭。しかしGPUは性能向上にともなってサイズも消費電力も価格も上がっていくし、こちらも厳しくなってきたと思ったら、Apple Siliconのようなサイズも消費電力も小さいのに超高性能というパソコンの進化を数年先取りしたようなものが出てきました。次の10年でどうなるのか、さっぱりわかりません(笑)