C3D NEWS vol.9: 増え続ける3DCGの需要や新たな価値

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こんにちは、いわい です。今週のC3Dニュースレターは、3DCGの需要や価値、Chaosが公開したVray向けアセットライブラリ、UnrealとUnity向けにHoudini Engine無償提供、おすすめHDRI、Light Tracer Renderのプレゼント企画などについてお伝えします〜!

3DCGの需要や新たな価値

今週、CGデータ販売のプラットフォームなどを提供しているCGTraderが約10億円を調達したというニュースがありました。

大手3DモデルプロバイダのCGTraderがシリーズBで約10億円を調達|Techcrunch

世界のゲーム市場は拡大の一途。VRやARといった分野も一般の人達にとって身近なものになってきていて、Facebookが買収したOculusのVRヘッドセットは、いまや家電量販店でも購入可能です。

世界最新ゲーム市場と業界動向を調査した「グローバルゲームマーケットレポート2020」が発売。一部を抜粋したフリー版の配布も|4gamers.net

当然、そこで利用される3DCGのデータは需要が増していて、CGTraderの評価が高くなるのもわかります。一般的に投資を受けるようなベンチャー企業が目指すのは「上場」か「売却」ですが、CGTraderがどちらを目指しているのかも興味深いところです。

3DCGは市場拡大にともなった需要とは別軸で、新たな価値が出ています。前回のC3Dニュースレターで、クリプトアートのことをお伝えしました。

クリプトアートはデジタルアーティストの収入源になるのか

仮想通貨の技術であるブロックチェーンを利用して、デジタルアートに付加価値をつけたのがクリプトアートで、個人アーティストの作品が億単位で落札された事例もあります。またクリプトアートと同じ仕組み(NFT)がデジタルトレカなど、他のデジタル商品にも使われており、あるハイブランドがバーチャル世界のアバターに着せるバーチャルドレスを100万円という高値で販売開始したという記事も出ていました。

仮想アイテムが高額化 100万円のデジタルドレスも|日本経済新聞

CGの価値は数年前とは明らかに変わっており、今後も目まぐるしく変化していくでしょう。今後も最新の動向に関心を持ち、情報共有していきます。

ChaosがVrayユーザー向けアセットライブラリを公開

Vrayの開発元であるChaosが、同ソフトのユーザー向けにアセットライブラリを公開しました。レンダリングソフトの中ではユーザー数は上位と思われるVrayですが、レンダラーは非常に種類が豊富で競争も激しいので、さらに付加価値を高めて既存ユーザーをつなぎとめつつ、新規ユーザーの獲得も狙っているということかもしれませんね。

Houdini EngineがUnrealとUnity向けに無償提供

Houdini Engineが、UnrealとUnity向けに無償提供されることが発表されました。調べたところ、シングルライセンスで年間10万円ほどするようです。

Houdini Engine for Unreal and Unity|SideFX

おすすめのHDRI

ツイッターでおすすめのHDRIの情報が流れてきました。配布元は無料で多くのHDRIを提供しているHDRI Heaven、尊いですな。

Light Tracer Render ライセンスプレゼント締切迫る!

Light Tracer Renderのライセンスプレゼント企画、やや反応が薄めですね。知名度の低い若いレンダラーには興味がないという人も多いのかもしれません。

私自身、メインで使っているのはRedshiftですし、最初はそれほど興味がなかったのですが、実際に使ってみるとリアルタイムプレビューは超速で、レンダリングも高品質。正直、まだ発展途上なので足りない機能もありますが、とても素直な使い勝手でよい感じです。ほとんどの機能は無料のウェブブラウザ版にも搭載されているので、試してみてはいかがでしょうか?

ライセンスプレゼント企画の締切は、日曜日の21時までです!

あとがき

ワンコ先生

先日クリプトアートについて調べてからというもの、NFTというものが様々なところで利用されているのがわかるようになりました。しかしハイブランドは、バーチャルな世界でも高額商品を販売するんですね。実際にどれぐらい売れているのかわかりませんが、買っちゃう人もいるんだろうな〜