C3D NEWS vol.35: フランス人開発者が考える日本のゲーム業界の課題

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こんにちは、いわいです。さて今週は、CEDEC 2021で登壇されたフランス人開発者のお話がとても興味深かったので、トップニュースとしてあげました。他にもWetaH、Adobe MAX、人工義肢、Blender作品、パソコン故障の原因にフォトグラメトリなど、様々なネタ満載となっております。

フランス人開発者から見た日本のゲーム業界の課題

日本で働いているフランス人のゲーム開発者が、CEDECで「日本で世界規模の競争力のあるゲーム開発は可能なのか?」という演題でお話されたことのレポート。気になったのは次のようなところ。

  • プロジェクトの序盤で優先度の高くないことに時間が使われ、終盤になって急に流れが早くなる
  • 新しいツールで効率化できるのに、旧型ツールで無駄に時間を費やす
  • 海外では結果が評価されるのに対し、日本では姿勢などが評価される
  • 個人のキャリアアップより、チームへの貢献に情熱が注がれる
  • ディレクターが決定権を握り、単一障害点となっている
  • プロジェクトの流れが非合理(詳細略)
  • 事後分析をしても、他のチームがそれを読むことはない
  • 「仕事をしながら学ぶ」という考え(学ぶ時間やプログラムがない)
  • 個人のキャリアより会社への忠誠心
  • 労働環境が悪く、給料が安い

これゲーム業界に限ったことではありませんよね?ではどうするかということですが、登壇されたハンサリさんがちゃんと提案もされているので、興味のある方はレポートをご覧ください。

欧米人は仕組みを作って体系的に物事を進めるのがうまいなと思います。年齢や立場に関係なく、意見したりとか。もちろん海外なら何もかもうまくいっているというわけでもないし、その点はハンサリさんも言っています。ただ、よいところは見習うべきだし、構造的な問題で若い才能が埋もれてしまうのは惜しすぎます。

Weta Digitals、WetaMに続いて、WetaHを準備中

C3D NEWS vol.25 で WetaとAutodeskが共同して、Maya向けにWetaMというクラウドサービスを準備していることを取り上げました。WetaMは、Wetaで利用している100ものツールをMaya向けにカスタマイズし、クラウドサービスとしてどこからでも使えるようにするというもの。

そして今度はWetaHを発表。「H」は、Houdiniを指します。WetaMと同様にWetaの独自ツールを、Houdiniユーザー向けにクラウドサービスとして提供するようです。提供開始は2021年第4四半期の予定。ハイエンドすぎて遠い目で見てしまいますが、どんなツールなのかは興味深いです。

Adobe MAX 2021 参加者受付開始

Adobe MAX 2021

今年もAdobe MAXの季節になりましたね。2021年は10月27日(水)・28日(木)の開催。Photoshop、After Effects、Premiere Proなど、CG・映像制作に欠かせないソフトを数多く提供しているAdobeですが、今年はSubstanceもAdobeとしてリニューアルしたものが提供開始されるなど、ますます親和性の高い存在になっています。

Adobe MAXは、そんなAdobeが主催する年に一度のクリエイティブの祭典。コロナになってからはリモート開催が続きますが、国内外のセッションを自宅で視聴できるのはありがたいです。無料参加登録が始まっているので、ご興味のある方は次のページからどうぞ。

Adobe MAX 2021

個性豊かな人工義肢

人体に似せるのではなく、まったく異なるものとしてデザインされた義手や義足。見た目もSFっぽくてめちゃよいですが、何より装着されている方達が生き生きとされていて素敵です。こういう発想の転換が大事だな〜と。

液体電子タバコがパソコン故障の原因になるらしい

C3D NEWS vol. 33でパソコンケースのガラスが割れたというツイートを取り上げましたが、今度は液体電子タバコの煙が原因でパソコンが故障したという話です。ツイートされている方はお仕事でパソコン修理を行っているようですが、このような事例が増えているとのこと。

液体電子タバコにはグリセリンが含まれており、その成分がパソコン内部で暖められたあとで冷えて水滴化したのではということですが、このようなケースは今年に入って4件目だそうです。液体電子タバコを吸う方は要注意。

Blender を使った映画クオリティの作品

Blenderを使ったハイクオリティな作品にも見慣れた感がありますが、何本見てもすごいものはすごいです。アーティスト本人の能力というのはもちろんですが、プラグインが安価なのもBlenderの魅力の1つかなと。総合系のCGソフトだと、数万円のプラグインは当たり前ですが、Blenderだと数千円〜1万円台で超絶なのがゴロゴロしてそうですもんね。

Blender作品を絶賛している田崎さんご自身のお仕事も圧巻!

LiDAR非搭載のスマホでも超リアルなフォトグラメトリが作れる

ダックビルさんが美麗なフォトグラメトリをアップされていたんですが、なんとこれがiPhoneで作られたとのこと。撮影枚数が260枚ということで、やはりきれいに作るにはそれぐらい必要になるんですね。

上記のツイートにダックビルさんが反応してくれて、フォトグラメトリを作る方法を伝授していただきました。ありがとうございます!

そしてPolycamというiPhoneアプリで作ったフォトグラメトリがこちら。置物の輪郭は自動で判断して切り抜いてくれてます。OBJなどに書き出そうと思ったら課金が必要なんですが、月契約なら888円、年契約なら4,400円(月あたり367円)とそれほど高くありません。本格的に何かしてみたいなら課金もありですね。

Polycam - LiDAR 3D スキャナー

Polycam – LiDAR 3D スキャナー

Polycam Inc.無料posted withアプリーチ

映像講師 ヤマダイさんによる映像の基本ツイート

ヤマダイさんが、映像の基本についてイラスト入りで非常にわかりやすくツイートされています。そのまま書籍になりそうな品質。Adobe MAXでもご登壇されます。

あとがき

ワンコ先生

今頃は一本目のチュートリアル動画をアップしている予定でしたが、さあ撮るぞ!と思ったタイミングで「チュートリアルの作り方」という動画を知ってしまいました。本当に初めてチュートリアルを作る人向けにその方法を余すことなく教えてくれていて、ご丁寧にその内容をまとめたPDFまで配布されています。このとおりにしなければいけないわけではありませんが、非常によい内容なので、真似したらかなり質の高いものができそうです。

How to Make Tutorials – Everything you need to know about Tutorials