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リアルなテクスチャを作成するために必要な知識やトレーニング方法などを学べる[digital]TEXTURING & PAINTINGを紹介します。
[digital]TEXTURING & PAINTINGで学べること
和書(翻訳版)と洋書があるため、購入時は間違えないよう注意しましょう。
ワンコ先生
菊千代
ワンコ先生
- 序章:テクスチャについて
- 第1章:見る目を養う
- 第2章:参考資料について:マテリアル、テクスチャ、実在素材
- 第3章:色彩学
- 第4章:絵画
- 第5章:決断する
- 第6章:プロジェクト:技術的な準備
- 第7章:バンダナ:シンプルなタイルとスキャニングしたテクスチャ
- 第8章:スチール編みのホース:小さなタイル状のテクスチャ
- 第9章:タイヤ:ディスプレイスメントマップでディテールを加える
- 第10章:AXLEの顔:ポリゴンのテクスチャ
- 第11章:ゴーグル:プロシージュアルテクスチャ
- 第12章:車体:複雑なテクスチャ
- 第13章:車体後部のフィン:不均一なサーフェスへのテクスチャリング
- 第14章:AXLEの胸:彫刻、ペイント、プロジェクション
- 第15章:作業を終えて:考慮すべきこと
菊千代
ワンコ先生
菊千代
ワンコ先生
次の絵画は[digital]TEXTURING & PAINTINGで紹介されているEdword Hopperの作品と、そのスケッチです。
簡素なタッチや色使いからは空虚さや寂しさなどを感じますが、スケッチには色や筆さばきに関するメモが緻密に書き込まれており、感覚だけではなく、思ったような表現をするために深く考察していることがわかります。
CGでは実写と見分けがつかないほどリアルな表現も可能ですが、物理的に正しいことがすべてではなく、表現のために、あえて現実世界の物理法則に従わないことも少なくありません。
意図したことを見る人達に強く感じてもらうための表現手段は、絵画からも学べます。単なる技術書にはあまり書かれていないと思わることに多くのページを割いているところが、本書の魅力です。
菊千代
ワンコ先生
最近ではSUBSTANCEやMARIのような、高機能な3Dペインティングが可能なソフトもありますが、本書の内容を応用できる部分も多くあります。
[digital]TEXTURING & PAINTINGの総合評価
[digital]TEXTURING & PAINTINGは、リアルなテクスチャを作成したい人や、個性的な表現を模索している人に最適です。
現実世界の観察方法、色彩学の基本から、PhotoshopやIllustratorを使ったテクスチャの作成方法まで、きちんと学べます。
奥が深いので一度読んでおしまいではなく、何度も繰り返し読むうちに、色々な気付きを与えてくれるのではないでしょうか。
冒頭でも触れたとおり、絶版というところがとても残念ではありますが、程度のよさそうな中古本は流通しています(2018年5月現在)。少し高めの本ですが、本気でテクスチャ作成について学びたい人にはおすすめの一冊ですよ。