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2016年4月30日(土)、本年最初の勉強会を開催しました。
今回は初参加の人も多く、また遠方から参加してくれた人もいたりして、とても盛り上がりました!
2016年はVR元年らしい
前回の勉強会でも伝えましたが、VRが大変盛り上がっていますね。
2016年はVR元年といっている人もいますが、確かに色々な会社が新しい製品を投入しています。
各所で話題になったMicrosoftのHololensは、正確にはVR(仮想現実)ではなく、「MR(Mixed Reality=複合現実)」と呼ぶことを最近知りました。
VRの場合は完全に作られた世界ですが、MRの場合は実際に見えている空間に重ねて映像などを投影します。
VRは全方位が仮想空間ですが、MRの場合は目の前の限られた空間に映像などを投影しており、その範囲は限定的なんだそうです。
ただ視野角の狭さは慣れれば気にならないんだとか。
最近出荷が始まったばかりで話題になっているのがHTCのVIVEです。
私はたまたま体験させてもらう機会があったんですが、没入感がやばいですよ。
VRでゲームをして、ヘッドセットを外した後で「マトリックスから現実世界に戻った」みたいな感覚がありました。
東京では、この4月にVIVEを使ったVR ZONE Project i Canというゲームセンターがオープンしています。こういうの早いな東京。
Hololensはヘッドセットがワイヤレスなのに対して、VIVEはパソコンにつながるケーブルがあります。
VIVEの場合はデータ転送量の多さから、現在の技術ではケーブルをなくせないようですが、Hololensがワイヤレスなのは投影する情報が限られていて、情報量が少ないからなんじゃないかなと思われます。
VR、MR関連製品の中で異彩を放っているのがMagic Leapです。
Googleやアリババから出資を集めまくった企業「Magic Leap」が開発中の製品に関するムービーを公開、未来の世界からディスプレイがなくなる可能性 – GIGAZINE
Googleやアリババなどから超高額な出資を受けて開発を続けているものの、どういう製品で何ができるのかがいまいち謎めいています。
そのMagic Leapが最近公開して話題になったのがこちらの動画。「CG合成ではない」とのこと。
個人的には画期的なお薬を開発したのではないかと思っていますが、どうなんでしょうか。というのは冗談ですが、技術的に「バイオハック」といわれる領域に踏み込んでいるんじゃないでしょうかね。
IT技術だけでこの分野を突き詰めていくと、現状ではHololensやVIVEが最先端になるでしょうし、ハードウェア的な制約から、小さくするのが困難です。
直接、脳や網膜に刺激を与えて複数の人に同じ映像体験をさせるということをバイオ技術を絡めて実現させようとしているんではないでしょうか。
予想があたっているとするなら、本当にインセプションやマトリックスみたいな世界になってしまいそうで、ちょっと怖いですね。
MODO10、Arnold買収、Lytro Cameraなど
の新バージョン、MODO10が出ましたね。まだアップグレードできてないのですが、本バージョンでは3回に分けて大きな変更が加わるそうです。
最初はゲーム分野との連携強化。UnityやUnreal Engineなどとの連携ですね。第2弾、第3弾でどのような強化がされるのか楽しみです。
第1弾の内容を聞いてゲームとか関係ないって思った人も多いかもですが、ついに非破壊モデリングができるようになったんだとか!知らんかった!アプグレしたいな…
「MODO 10 シリーズ日本語版」本日より先行予約開始!&新機能「ゲームツール用レイアウト」のご紹介
衝撃的なニュースとしてCG業界で話題になったのが、AutodeskによるArnold Renderer
の買収。
数年後には、ArnoldがMayaの標準レンダラーになってるのかもですね。いいな〜
もう一つ中々の衝撃だったのが、Lytro Cinemaのニュース。
プロ向けのカメラやソフトをセットにした製品ですが、撮影時に取得した深度情報を使ってグリーンバック無しでキーイングできたり、撮影と同時にトラッキング情報を取得したりとか、なんだかすごいですよ。
私の個人ブログでも簡単に解説しております。
Lytro Cinemaがポスプロの世界を変えるかもしれない – IWAIMOTORS BLOG
Fox Renderという中国のレンダーファームがありますが、イーフロンティアが協業しているようです。試してみたい場合は、イーフロンティア経由だと日本語サポートが受けられるかもですね。
リアルタイムレンダリングの技術を映像制作に活かしたFilm Engineなるものが発表されていました。Unreal Engineの映像とかすごい品質ですもんね。使い方によっては映像でも十分通用しそう。
Crytekの次なる狙いは映画産業か。次世代映像エンジン「Film Engine」を発表、CryENGINEのノウハウを生かしたツールを目指す
午後からはスカルプトをしつつ情報交換
午前中は初参加の人も多かったため、自己紹介と最近の話題で盛り上がりましたが、午後からは今回のお題であるスカルプトをしながら、参加者同士が色々な話題で盛り上がりました。
スカルプトソフトの代名詞が、皆大好きZBrushですね。
ZBrushと同じPixologic社が提供している無料スカルプトソフト、Sculptrisも有名ですね。
追記:2020年、SculptrisはZBrushCore Miniの登場とともに提供が終了しました。
無料でインターネットに接続してすぐにスカルプトが体験できるのがSculpt GLです。
ちょっと勉強会会場のWIFIでは重くてアクセスできませんでしたが、自宅では問題なくオンラインでサクサクとスカルプトできます。
スカルプトといえば、八代さんがスカルプトソフトでモデリングしたこちらのスカル。
このデータを元に、私が持っている3Dプリンタでプリントしたのがこちら。左がサポート材除去前です。
高さ3cm、積層ピッチは0.05mmです。1つのデータがこのように応用できるのは3Dのおもしろさですね。
八代さんがオススメしていたのがAnatomy Nextというウェブサイト。人体を深く理解するための情報満載です。
素人は、いきなり細かい部分を作りこんでしまったりしますが、大切なのは正確な形を最初に大まかに捉えることです。
Anatomy Nextでは、CGソフト上ではどのように面を捉えればよいかということがわかります。
なにげにすごかったのがAutodesk Meshmixerという無料のスカルプトソフト。MakerBot社の3Dプリンタとの連携を意識したソフトのようですが、ユニークな機能を備えていて、中々面白そうです。
ちょっと使い込んでみて個人ブログで紹介してみようかなと思います。
そんな感じで今回も盛り沢山なC3D勉強会でした!次回は6月に開催する予定です〜