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このたび Cinema 4D の新しいパーティクルシステムの基本について日本語で学べる「新パーティクルシステム基本講座」をリリースしました。公開記念としまして、2024年9月5日(木)までご利用いただける20%オフクーポンも用意しています(ご購入時にクーポンコードの入力をお忘れなく!)。ぜひこの機会に購入をご検討ください。
本記事では、その講座について詳しく書いているのでご興味のある方はぜひご一読ください。
Table of Contents
Cinema 4D の新しいパーティクルシステムを日本語で学べる
近年シミュレーションシステムの強化に本腰を入れている感のあるCinema 4Dですが、2024年にリリースされたCinema 4D 2024.4というバージョンでは新しいパーティクルシステムが実装され、表現の幅が大きく広がりました。パーティクルシステムだけでも様々な表現ができますが、Cinema 4Dはリジッドボディ、ソフトボディ、クロス、パイロ、パーティクルといったシミュレーションが簡単に連携させられるので、思い描いたアイデアを比較的簡単に実現できます。
しかし残念ながら、シミュレーション機能に限らず日本語の情報は多くありません。英語が得意だとしても、日本語の方が学びやすいのではないでしょうか。そもそも国内のCinema 4Dユーザーは日本語と英語、どちらのインターフェイスを使っているのか気になったのでXでアンケートを取ったところ、6:4ぐらいの割合で日本語UIを使っている方が多いという結果でした。
英語UIの方も案外多いかもという結果でしたが、それでも説明は日本語の方がわかりやすいのではないかと思います。新パーティクルシステムは実際に触ってみて、とてもパワフルでおもしろいと感じたし、YouTubeで公開した動画の反応がよかったこともあり、一通りの機能について紹介するオンライン講座を作ってみようと考えました。
私は普段、Cinema 4Dは英語UIで使っていますが、アンケートの結果を受けてオンライン講座では日本語UIを使うことに。いつも英語UIの方でも、日本語UIはわかるわけですし。
日本語インターフェイスを使ってみて、わかったこと
日本語UIを使うのは初めてでしたが、最初は「やっぱわかりやすいわ〜」と感じました(笑)ただパーティクルの機能を1つずつ細かく確認していく過程で次のような間違いに気付きました。(バージョン2024.5で修正済み)
Cinema 4Dのバージョンアップは世界同時なので、限られた時間で翻訳を組み込んでいくのはさぞ大変な作業ではないかとお察しします。Cinema 4D 新パーティクルシステム基本講座ではCinema 4D 2024.4を使っていますが、現時点での最新版でも修正されていない箇所もありました。
またそもそも言語間の違いによる難しさを感じる場面も幾つかありました。例えば、Velocity と Speed の違い。これは講座の中で説明していますが、聞けばわかる簡単な違いであっても、細かなインターフェイス内の限られたスペースで表現するのは難しいものです。
講座ではそのような日本語と英語を比較したことでわかった相違点などについても解説しています。
新パーティクルシステムのほぼすべてのパラメータについて解説
Cinema 4D 新パーティクルシステム基本講座では、ほぼすべてのパラメータについて解説しています。「ほぼ」というのが歯切れの悪いところですが(苦笑)、数式モディファイア以外はすべてのパラメータを試しました。ユーザーガイドを読んでもわからず、Maxon の海外サポートにも見限られ、Ask The Trainer という Maxon 公式 YouTube のなんでも質問コーナーで聞いてようやく理解できた機能もありました。
数式モディファイアは、プルダウンメニューの中に複数の選択肢があり、各選択肢の中にまた複数項目のプルダウンという形で組み合わせが膨大であったことや「べき乗」「Sin」「Cos」など数学的なメニューも多く、ユーザーガイドにもそれほど詳しい解説があったわけでもなかったことなどから、概要的な説明に留まっています。
Cineversity でも新パーティクルシステムの一通りの機能について説明されていて、講座でも内容をそのままお伝えしている箇所があります。公式情報ですし、ユーザーガイドにも書かれていないようなこともお話されている場合もあり不可避でした。ただ端折って説明されていることも多く、ユーザーガイドをきちんと読み込んだり、実際に検証してみないと理解できない部分も多くありました。講座では、そのような部分もお伝えしています。
リファレンスとしても利用可能な新パーティクルシステム基本講座
Cinema 4D 新パーティクルシステム基本講座の内容は次のとおりです。アコーディオンを開いてご確認ください。
- はじめに
- オンライン講座システムの使い方
- 本講座の利用方法
- 新パーティクルシステムの概要
- UI のカスタマイズ方法
- 更新情報
- Chapter 1: シーンの設定
- 1-1. シーン設定
- 1-2. シミュレーションシーン
- Chapter 2: エミッター
- 2-1. 基本エミッターの放射タブ
- 2-2. 基本エミッターのプロパティタブ(寿命と速度)
- 2-3. 基本エミッターのプロパティタブ(整列)
- 2-4. 基本エミッターのプロパティタブ(回転速度、カラー、半径)
- 2-5. メッシュエミッター
- 2-6. スプラインエミッター
- 2-7. 増殖
- Chapter 3: グループ
- 3-1. パーティクルグループ
- 3-2. キャッシュ
- 3-3. マルチグループ
- Chapter 4: 条件
- 4-1. 条件の概要
- 4-2. Speed と Velocity の違い
- 4-3. 条件の統合モードとバイパス
- 4-4. 入力数式
- 4-5. 条件のプロパティ
- 4-6. 時間変化
- 4-7. 整列
- 4-8. 回転速度の速さ
- 4-9. カラー
- 4-10. 移動距離
- 4-11. グループ
- 4-12. 寿命
- 4-13. 位置
- 4-14. 半径
- 4-15. 速度
- 4-16. 時間変化パーセンテージ
- 4-17. 回転速度
- 4-18. 速度(向きを考慮しない)
- 4-19. フィールド状況と時間条件
- Chapter 5: モディファイア
- モディファイアについて
- 5-1. カラーマップ
- 5-2. データマップ
- 5-3. 数式
- 5-4. キル
- 5-5. グループを切り替え
- 5-6. 旋回
- 5-7. ルック
- 5-8. 回転
- 5-9. 合成
- 5-10. フロック
- 5-11. 捕食者 被食者
- 5-12. 衝突
- 5-13. パイロ移流
- 5-14. 粘着
- 5-15. 表面引力
- Chapter 6: フォース
- 6-1. フォース
- Chapter 7: その他
- 7-1. クローナーとパーティクルの連携
- 7-2. Redshift とパーティクルの属性
- 終わりに
- 御礼と今後の展開について
Cinema 4D 2024.4 のリリースから約5ヶ月が経っており、すでに新しいパーティクルシステムをガシガシ使っている人も多いと思います。Cinema 4D 新パーティクルシステム基本講座は、基本をきっちりと学びたい人だけでなく、すでにある程度使っている人にもリファレンスとしてご利用いただけます。知りたい機能の動画だけをつまんでご覧ください。
ただし1つだけ注意点があります。それは本講座では、できるだけ説明が重複しないようにしているということです。例えばエミッターは4種類ありますが共通のパラメータも多く、各エミッターの動画で同じ項目について何度も説明していたら動画が長くなるし、煩わしいと思います。なので基本エミッターの動画を数本に分けて詳しく説明し、他のエミッターの動画では共通項目については話していません。
なのでメッシュエミッターの動画を見ただけではわからない点があった場合、基本エミッターの関連する動画をご覧になる必要があるかもしれません。そのような点に関しましては何卒ご容赦ください。
動画は6時間ほどありますが、時間の長さをセールスポイントにするつもりはありません。多くの人は早くパーティクルの使い方を理解して、作品や仕事に活かしたいはずと考えているからです。同じことを12時間かけて学ぶのと、6時間かけて学ぶのとでは、後者の方に価値を感じる人が多いのではないでしょうか。少なくとも私はそう考えます。良かれと思って長い時間をかけて作った動画も、見返してみて不要と思った箇所に関してはバッサリ切りました。そのようにして作った自身初となるオンライン講座です。
新しいパーティクルシステムの基本を学びたい人、すでにある程度使っているがさらに理解を深めたいという人のお役に立てるよう作りましたので、ぜひご購入いただければ幸いです。冒頭にも書いた通り、2024年9月5日(木)までは公開記念として20%オフクーポンをご利用いただけます。クーポンコードは、下記サイトに記載があります。ご購入の際はご入力をお忘れなきようお願いします。それではどうぞよろしくお願いします!