C3D NEWS vol.32: サイバーエージェントが著名人を一挙500人デジタル化

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こんにちは、いわいです。今週は偶然にもデジタルヒューマンの話題が多くありました。サイバーエージェントの著名人大量デジタル化も驚きですが、Ianさんの職人技によるフォトリアルデジタルヒューマンも圧巻です。

サイバーエージェントが著名人500人をデジタル化

バーチャルモデルといえば、最近では架空のキャラクターであるImmaや、水嶋ヒロさんが自身をバーチャル化したLewis Hiro Newmanなどが記憶に新しいのですが、サイバーエージェントが、一気に500人もの著名人をデジタル化して活用されるようです。中々、豪快ですね。

ちなみにこの技術はサイバーエージェントが買収したAvattaのものですが、きゃりーぱみゅぱみゅさんのMVで衣装を作らせてもらったときに、買収前のAvattaのスタジオで全身スキャンを見学しました。今はもっと進化しているんでしょうね〜

写真にしか見えない超絶フォトリアルな人物CG

フォトリアルな人物CGを追求されているIan Spriggsさんによるリアルすぎる人物CGですが、マジで写真にしか見えません。フォトリアルな人物CGも一定のレベルまでなら多くの人が達していると思われますが、このレベルになると徹底的な研究・調査を元に試行を繰り返さないと辿り着けないのではないかと思います。

こういうレベルのリアルさを出そうと思ったらArnoldや大手ポスプロが独自開発しているレンダラーの領域なのかなと漠然と考えていましたが、IanさんはV-Rayをご利用のようです。これがスキャンでないというのには本当に驚きます。

しかしこのレベルのフォトリアルでもRTX6000 x2だとほぼリアルタイムでプレビューできてしまうんですね。

デジタルヒューマンの肌の表現に関する記事

GIGAZINEが、CGで肌を表現する技術について解説されたコンテンツの邦訳記事を公開していました。ALVEDOなど、かなり専門性の高いお話になっていてとてもおもしろいです。

リアルな造形は本物から取得するのが最適?

爬虫類の脱皮皮にサフを吹いた写真が公開されていました。ドラゴンとか恐竜とかを作るときには、爬虫類のパターンを参考にすることが多いと思いますが、こうしてサフでグレースケールにされると、より模様がよくわかりますね。とてもよい試み。

80年代の日本を描いたZaoeyoさんの最新作が公開

2019年に日本で開催されたMotion Plus Design Tokyoでも登壇されたZaoeyoさんの最新作が公開されていました。80年代の日本が舞台になっていますが、ファッションやポスター、看板や車種に至るまで圧巻のディテール。時代考証どうやったんだろう…調査も含めて1秒作るために何百年かけたのか疑うレベルのフォトリアルさで素晴らしいです。

デザインの基本を説明した3D映像

ナカドウガさんが、文字の大きさや色差(コントラスト)を説明する3D映像を公開されていました。3Dであっても基本が大切だとよくわかります。こういったグラフィックデザインの基本は2Dで説明されることが多いですが、3D化するとリッチな印象になって新鮮ですね。

Cinema 4D クローナーの便利な使い方

MayustaTさんが、Cinema 4Dの代名詞的な機能ともいれるクローナーの便利な使い方を解説されていました。点ポリゴンをオブジェクトのようにつかえるんですね。知らなかった…

AEでUnmultが動かないときの代用テクニック

古めのプラグインで最新版のAE向けのバージョンは提供されていないにも関わらず、いまだに現場では重宝されているUnmultというプラグインがありますが、それが使えないときの代用テクニックが公開されていました。もっとください(笑)

あとがき

ワンコ先生

Cinema 4D Quick Tips を知ってから、毎日少しずつ見ています。気付いた時点ですでに300本以上ありましたが、1本が大体3分以内に終わるので飽きずに見てしまえてよいです。公式がこういうのを提供してくれるのは助かります。